「用心棒」

「おじさん」

2007年05月16日 18:40

●「用心棒」1961年公開
●オジサンは映画が好きだ。
●最近の映画も良いが、「モノクロ」時代の映画にも秀作は、たくさんある。

●オジサンのお薦めは、「黒澤 明」監督の「用心棒」だ。
●この作品は何回も観た。
●そして、毎度笑ってしまう。
●人は、これを「アクション映画」というが、これは「コメディー映画」でもある。

●こういうシーンがある。



●手痛いリンチに合った三十郎三船敏郎)は、棺桶に入り、命からがら修羅場から逃げ出す事に成功する。
●逃亡を手伝った、権爺東野英治郎・初代水戸黄門)が言う。

●「ところで、お前、歩けるか?もう少し行くと念仏堂があるんだが…」
●「歩ける。」と答え、三十郎はヨタヨタと立ち上がる。

●その形相に、権爺は息を呑む。

●「お前、生きてるようには見えないぜ。」
●「二、三日寝てりゃ生き返るさ。」三十郎はニヤリと笑って言う。

●「よせやい、笑うと、なお凄いや」

●オジサンはこのシーンの、このセリフに、いつも大笑いしてしまう。

●この作品、「緊張」の中に「笑い」が絶妙にブレンドされている。
●「緊張とユーモア」という、黒澤監督、お得意の技巧、「対比の妙」が冴えを見せる、一駒である。

●その為か、話は凄惨な結末で終わるのだが、不思議と悲壮感は無く、観客はむしろ、カタルシスさえ感じてしまうのである。



●写真の本は「用心棒」スチール写真 全348 (小学館文庫/476円)
●三十郎のフィギアは黒飴1個に、ついていた。
●と言うより、フィギアに、黒飴1個がついて400円!
●最近、こういう商売多いね。

●オジサン達は、「おまけ」に弱い。
●「グリコ」の功罪ではないかしらん。

●映画好きの貴方に……
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