おじさん的人生

●今日は、入学式のところが多かったようですね。

●オジサンの仕事のルートにある、
●母校　二俣小学校も、そうでした。



●オジサン、この文字を見ながら、４６年前の、
●オジサンの入学式を思い出していました。

●その日、母は小学校近くにあった｢ダイヤ美容院」で
●パーマをかけていました。

●終わるのを待ちながら、美容院の窓から外を見ると、
●オジサンと同じ新入生達が、真新しい制服に身をつつみ、
●母親に連れられて小学校に向かって行くのが見えました。

●「遅刻するのでは、ないだろうか」
●オジサンの小さな胸に不安がよぎります。

●｢早く行かないと、遅れちゃうよ！」
●オジサンは、泣き出しました。

●その時、母がニコニコしながら返してくれた、

●｢大丈夫だよ、間に合うからね。」
●と言ってくれた言葉が、
●とても頼もしく思えて、嬉しくて、

●オジサンは、泣くのを止めたのでした。

●あの日から、４６年ほど経ちました。、
●キレイ？だった母も８０才近くになり、
●シワだらけのお婆ちゃんになりました。

●そして、紅顔の美少年だったオジサンも
●文字通りオジサンになりました。

●満開の桜に迎えられて、行われた入学式。
●その日の、他の出来事は覚えていないのですが、

●この出来事と母の、あの一言だけが、
●妙に記憶に残っているオジサンなのであります。